
現場で毎日当たり前のように使われている「脚立」、実は建築現場における墜落・転落災害の発生頻度が最も高い、超危険エリアだった!?
今回は、国土交通省や厚生労働省の安全基準をもとに、自信を持って現場巡回・指導ができるようになる「脚立の正しい使用方法」と、絶対に見落としてはいけない注意点を徹底解説します!
脚立による墜落・転落事故原因 TOP3
まず「なぜ脚立で事故が起きるのか? 」「どこが危険なのか?」をしっかりと理解することが重要です!
- 第1位:天板の上に乗ってバランスを崩す
1番高い「天板」に立って作業をして、グラついてそのまま転落するケース。踏ん張りがきかない、咄嗟に捕まるものもないため、ほぼ100%転落に直結。

- 第2位:またぎ作業・背を向けた作業による転倒
脚立を股の下に挟んでまたいだり、はしご面に背を向けて(お尻を向けて)作業をしていて、体勢を崩して脚立ごとひっくり返るパターン。

- 第3位:天板や踏み桟(ステップ)の踏み外し
作業を終えて降りる際、下を見ずに足元を確認しなかったり、荷物を持ったまま降りようとして踏み外すケース。

やったらアカン「不安全行動」
| ✖ 天板の上には絶対に立たない・座らない 天板から数えて2段目以下の踏み桟に立ち、体を脚立にしっかり支持させる |
| ✖「またぎ作業」や「背を向けた作業」はさせない 必ず昇降面に向き合って作業をする |
| ✖ 脚立から他の場所(足場や構造体)へ飛び移らない 飛び移る際の反動で脚立が倒れる可能性が大 |
| ✖ 作業中に上を向いたまま横移動(歩行)しない 脚立をガタガタと揺らして歩かせる行為は一発アウト |
使用時にチェックすべきポイント
| ✔ 開き止め金具を完全にロックする 「カチッ」と音がするまで開き、確実にロックされているか要確認 |
| ✔ 設置場所は「平坦・堅固」な場所に限る 傾斜地や、ガタつくゴミの上、濡れて滑りやすい床への設置は禁止 |
| ✔ 昇降時は「三点支持」を徹底する 両手・片足、または両足・片手。両手が塞がったままの昇降はNG |
見落としがちな盲点
「道板(足場板)」を渡す時の超重要ルール

現場でよく見かける、2台の脚立の間に「道板(足場板)」を渡して、即席のステージを作っている光景。内装工事やボード貼りの職人さんがよくやっていますが…実は非常に事故が多く、国交省・厚労省のガイドラインでも厳しく規制されてます。
もし現場で道板を使用することがあれば、次の3点を要チェック!
- 脚立の「天板」に直接、道板を架けていないか?
これが一番多い違反です。天板に直接板を置くと、板が滑って簡単に脱落します。道板を架ける場合は、必ず天板より下の踏み桟(ステップ)に架けさせます。

- 板の両端はしっかりと固定・緊結されているか?
板がズレないよう、脚立と道板を専用のクランプや結束紐(ゴムバンド等)で確実に固定しているか確認する。

- 設置されている足場板は水平であるか?また破損、曲がりはないか?
必ず足場板は水平に設置し、使用前に脚立や足場板に曲がりや破損等がないことを確認する。
まとめ
脚立の監理ポイントは、実はとてもシンプルです。
- 天板に乗っていないか?
- 向きは正しいか(またいでいないか)?
- 足元と開き止めは確実か?
- 道板の無理な架け方をしていないか?
最初は職人さんに注意するのがかなり緊張すると思います…
しかし、あなたのその一言が、重大な墜落事故を未然に防ぎ、安全な現場環境が少しずつ作られていきます。しっかりと安全意識を持ち、自信を持って安全な現場をつくっていきましょう!
